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2013年 10月 08日
京旬 いちえ ~2013.9 京都~
『料理をね・・・、するのが好きなんですよ』
その店の主は気恥ずかしそうに言いました。


今年2回目の京都旅の夕食は、夫が調べて探してくれた京旬 いちえ
どうやら鯖寿司が有名らしい。
京都市内のいわゆる繁華街や祇園辺りから少し外れているためか、ちょっと分かり辛い所にあります。


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初めてのお店ですので、どういった料理が出てくるのか分かりませんから、
無難にコース料理をオーダーしました。(事前に予約してました)
息子は絶対コース料理だと食べきれないので、アラカルトで注文。

カウンターの奥の席に座ると、カウンター中から『いらっしゃいませ』とご挨拶。
ホームページで見た店主とはちょっと顔が違うような気もするけど、まぁいいいっか。

ワクワクする期待を抑えながら、とりあえず日本酒を注文。
まず最初に刺身が出てくるであろうと予想し、山形の純米吟醸、上喜元を頼んでみました。
よく冷えていて、きりっとした辛口である。


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日本酒の余韻を楽しんでいる間、『どうぞ~』と突出しが出てきました。
メカブとウニの酢の物。ウニが新鮮で美味しかった。
ウニは北海道のバフンウニとのこと。
息子が『モズク、美味しい』と私の突出しまで食べてしまった。笑

息子よ、これはモズクではなく、メカブという食べ物だよ(^^;
(まだメカブは食べさせた事なかったもんなぁ)


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『お待たせしましたー』と、まず運ばれてきたのは、美しく盛り付けられたお造りの盛り合わせ。
長崎で上がったマグロと甘鯛、韓国産のハモの焼霜、北海道の新サンマ、
それに先ほど頂いた北海道のバフンウニ・・・。
どれも美味しいかったけど、新サンマにスダチをギュッと絞って頂いたものが一番好みだったかな。
けれど、お造りもかなり美味しかったため、息子が殆ど食べてしまったわよ。


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この時点で日本酒が空っぽになってしまったので、またまた日本酒を注文。
お店の方に静岡の純米酒、磯自慢を勧めてもらったので、それに決定。
先ほどの上喜元より、ふくよかな味ですな。

そして出てきたのは、息子の料理。
見ての通り、酒肴の盛り合わせ。笑
へしこ、酒盗、白菜と胡瓜の浅漬け、そして干しほたるいか。
全部息子の好物ばかりです。塩分過多になるかも?と思いましたが、
でも酒肴って、ご飯と一緒に食べるのが美味しいんですよね。
この盛り合わせにあった酒盗、とても美味しくって。
これだけ持って帰ってでも食べたいと思ったくらい。
残念ながら、テイクアウトは出来ませんでした。


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鰻のおこわ蒸し。
お出汁の良くきいた餡でした。
流石に京都の和食は出汁が良く出て美味しいところが多いですね。


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この辺りで3種類目の日本酒を・・・と思いましたが、3本目も磯自慢。

と、その時カウンター後の調理場から見覚えのある顔が。
あ、こちらのご主人ですね!?
『今日はようこそいらっしゃいました。お味は如何でしょうか』とご挨拶。

通常その店のご主人って、カウンターで調理をしながら接客したりする方が多いですが、
こちらのご主人は、殆ど調理場で作業してらっしゃいました。
『そうなんです。料理をね、作るのが好きなんですよ』
と言って、しばらく料理の話などに付き合ってくれました。

そうしている内に焼き物が出てきました。
甘鯛の塩焼きです。
香ばしい、鼻の奥をくすぐる様ないい香り。
『甘鯛の皮は剥いでおいて置いてください。あと皮せんぺいにしますから』
と店の方が言うや否や、横を見ると夫は既に鯛の塩焼きを全部食べていた!
確かに実はふっくらし、身も甘い。
ということで、サクサクとした食感が最高の皮せんべいは私だけ堪能させてもらいました。


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そして、次は肉料理ということですので、私は赤ワインをオーダー。
夫は引き続き日本酒をチビチビと。
赤のグラスワインは確か1種類だけで、シャトー・ド・ルーケット(Chateau de Rouquette)
のみ。
メルロー主体で、フルボディではありませんが果実のあるテイストでした。
肉は黒毛和牛(但馬肉だったと思う)のステーキで、ワインと同じく上品な量でした。笑
もう既に満腹状態に近づいていましたので、このくらいの量で十分でした。


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『京都で修行されたのですか?』と質問すると
『祇園のおばんざいのお店で修行しました。高級料亭で修行はしていないんです』とご主人。
『うちは居酒屋ですから~。笑』とおっしゃったご主人は、他のお客様がお帰りということで
『ちょっと失礼します。』と、玄関までそのお客様をお見送りに行かれました。

肉料理の次は、なんと九条ネギの煮浸し。
おばんざい料理のお店で仕込まれた味なのでしょうか。
柔らかなお出汁の旨味が、九条ネギの風味を引き立てています。
九条ネギ自体も美味しいから、お肉の後にこの料理を持ってきても味が霞みません。
息子にも食べさせてあげたかったけど、この時点で既に完全に熟睡(爆睡)。


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まだまだコースは終わりません。
お腹がいっぱいだけど、美味しいから入ってしまいます。
天麩羅の盛り合わせの伏見甘長唐辛子の味がしっかりしていて美味しかったー。


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やっと出ました!
こちらのお店ご自慢の鯖寿司です。
これを目当てに来たと言っても過言ではありません。
何切れもあったらどうしよう・・・と心配していましたが、安心の1切れ。笑
肉厚の鯖の身は脂がいい具合に乗っていて美味しい!
この〆た鯖、やや甘口の寿司飯と組み合わされると美味しいのです。
何が突出している訳ではなく、使っている調味料のバランスがいいですね。
ご主人にお伺いすると、〆すぎていない鯖の味付けは酢と味醂と薄口醤油だそう。
醤油と味醂を使っているなんて、以外でした。


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最後にデザート3種盛り。
最後まで手は抜いていません。
マスカットのゼリー包みと、ほうじ茶のアイスクリーム、そして・・・ん?何だっけ?
とにかく、このほうじ茶のアイスクリームがとても美味しかったのです。
アイスクリーム自体も濃厚すぎず、そしてほうじ茶の香りが生きているので、
いつまででも口の中に広がって楽しめます。


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2時間半くらい(3時間くらいかしら?)、店に居たのかな。
あまりにも居心地がよく、料理も心のこもった美味しい料理でした。

『京都旅行、楽しんでくださいね』
と、私たちが気分よくタクシーに乗り込んで去って行くまで、ご主人とスタッフの方は
深々と礼をして下さり見送ってくださいました。

京都にはこのお店以外にも美味しい料理を出す店は沢山あると思いますが、
この店のご主人のように料理を作るのが好きで、おもてなしの心を持っているお店なら
この店へ食べに行くだけの、それだけの為に来る価値はあると思いました。
Myミシュランに是非とも載せましょう~。



京旬 いちえ
 京都府京都市中京区夷川通高倉東入百足屋町146
 TEL 050-5869-8086 (予約専用番号)075-231-1122 (お問い合わせ専用番号)
 営業時間  17:30~翌1:00(L.O.24:00)
 定休日 火曜定休(振替営業日の場合有
  ※ランチ営業は要事前ご予約のみ。(コース料理のみの提供)



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by jenajena | 2013-10-08 06:31 |   ・2013.9 京都


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